どうして神経を取った歯が痛むのか|歯の神経治療の痛みなら香川県 高松市 吉本歯科医院

どうして神経を取った歯が痛むのか?|香川県高松市 薬で治す虫歯治療 根管治療 歯の神経治療 吉本歯科医院

歯科において治療を受ける患者さんにとって非常に負担の大きい治療のひとつとして歯の根の治療(根管治療)というものがあります。

歯の根の治療(根管治療)中は治療中、そして治療後もずっと痛みが出てしまうことはよくあります。

そして吉本歯科医院に毎日のように寄せられるご質問が「歯の神経を取っているのにどうして痛むのでしょうか?」というものです。

歯の神経治療をした後の歯の痛みに関して実際に私が診療室で患者さんにお話ししている内容をお伝えしていきます。

まず、以下の写真をご覧くださいね。

歯の神経のお痛みなら香川県高松市の歯の神経治療専門歯科 吉本歯科医院

これは顎の骨に埋まっている歯の断面図です。

実は歯には大きく分けて2種類の痛みがあるんです。

①歯の神経からくる痛み。

②歯の周りからくる痛み。

この2つは同じ痛みでも根本的に感覚が違います。

神経組織の構造が異なり、歯の神経からくる痛みはピリッとする、とか鋭い痛みなどと表現されます。歯の周りからくる痛みは「歯がうずく」とか「鈍い痛み」というように表現される患者さんが多いです。

ただ痛みの表現は個人差があり、痛みを伝える言葉も個人によってそれぞれですのであくまでも目安です。

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神経・血管と言われる部分です。

詳しくは神経組織と顎骨から動静脈が栄養された組織ということになります。

この部分は冷たいものを食べた時などは歯髄にその刺激が、「キーンとしみる~~」というような痛みを感じます。

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虫歯になると歯に穴が開くことで歯髄への距離が近くなり、痛みをより感じやすくなります。さらに穴が深くなると歯髄にまで及んでしまい刺激が直接伝わり、ズキンズキンとした激痛を伴った痛みが出たりします。

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ズキンズキンとした強い痛みが出た場合には残念ながら歯の神経を抜く治療(抜髄)、歯の根っこの治療をと言われる根管治療の対象になることが多いです。

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上のイラストで赤い部分は歯槽骨と言われる歯を支えている骨です。

そして歯槽骨を覆うように歯根膜という歯と歯槽骨の間に介在するクッションのようなものがあります。

歯茎も含め歯の周りのぜんぶの組織をまとめて歯周組織と言われています。

歯周組織に病態が生じたものは一般的に「歯周病」と言われます。

口の中の歯の汚れや磨き残し、硬くなった歯石が原因で炎症が起こり

歯肉→歯根膜→歯槽骨へと向かうものが辺縁性歯周炎と言います。

歯の根っこの中に細菌感染が生じ、歯根膜、歯槽骨へ炎症が波及したものが根尖性歯周炎と言います。

歯の神経を取ったのに噛むと痛い

疲れると歯がうずく感じがする

というのはこの歯周炎が原因である可能性が一つ目としてあります。

歯周炎になると患者さんご自身の体調や免疫力とも関わり「疲れてきたり睡眠不足が続くと歯がうくず」ということがあります。

根尖性歯周炎についてみていきましょう。

上図は虫歯が大きく、根管内も感染し、炎症が歯槽骨まで波及した状態です。この状態では歯髄はすでに機能してなく(失活)痛みは歯周組織から生じます。また一度根っこの治療を行っても、治療に不備があったり、きちんと行われたりしても根管内の細菌をゼロにすることは難しく、ごく少量残ってしまい、それが根尖部で悪さをして炎症を引き起こすこともあります。ここでも根管を介して消毒を行うという意味での根管治療(感染根管処置)の対象となります。そして歯根が破折してしまう場合でも同様なことが生じますがこの場合は抜歯になってしまうケースもしばしばです。

ここまで、神経を取ったのにどうして痛みが生じるのかについて長々とお話しさせていただきました。当院では症例に応じてCTを用いて根管の状態を確認し、マイクロスコープで精密なところまで確認して治療を進めております。

2つ目は残っている歯の神経が原因です。

歯の中にある神経すべてを取りきることは人間の手では不可能です。

歯の神経はクモの巣のように無数に張り巡らされているものです。

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教科書やイラストではくっきり3本か4本程度に表現されていますが実際はクモの巣のように無数に張り巡らされているのが歯の神経です。

大きな太い神経に取り残しがあると当然痛みが残ります。

歯の中にある神経すべてを取りきることは人間の手では不可能です。

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この図は虫歯が大きく進行しており歯の根の中まで細菌感染を起こし、炎症が歯槽骨まで到達してしまった状態です。

この状態では歯髄はすでに機能しなくなっており痛みは歯の周りから起こってきています。

このような状態の歯の根っこの治療を行っても、治療に不備があったり、きちんと行われたりしても根管内の細菌をゼロにすることは困難であり取りきれない歯の神経が歯の根の中に残ってしまいます。残ったものが根尖部分で悪さをして炎症を引き起こす場合があります。

このような場合も歯の根の消毒を行う根管治療となります。

このように歯の神経を取ったのになぜ歯が痛むのか?ということについてお伝えさせていただきました。

吉本歯科医院では患者さんの状態に応じて根管の状態を確認し、マイクロスコープ顕微鏡で精密なところまで確認して治療を進めております。

歯の神経を取った歯が痛む

歯の神経を取った歯が噛むと痛い

という場合にはまずはご相談下さい。