歯の神経を取るとその歯が痛くなることはないのか?
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯の神経を取るって?
歯医者さんに行かれた時「虫歯が、歯の神経までいってしまっているので歯の神経を取る治療をしますね」と言われた体験はおありになるかと思います。
歯の神経を取るってどうやって?歯の神経っってどこまで神経を取るの?とご不安になられる方は多いのではないでしょうか?
また、人によっては歯の神経を取ったはずなのに、歯がズキンズキンと痛んだり、噛むと違和感があったりする場合はあります。
どうしてなのでしょうか?わかりやすく歯の構造をお話しますね。
歯の神経を、逆にたどっていくと、三叉神経>>延髄>>視床>>大脳皮質へと1本の神経が糸のように繋がっています。
根管治療で歯科医師が「歯の神経を取る」というのは、歯髄と言う歯の中にある部分だけです。
よく歯の神経を取るということは「歯がなくなってしまうのですか?」とご質問を頂くのですがそうではありません。
痛みを感じているのは脳
この神経は、「あつい」「つめたい」「しみる」「ズキンとする」感覚をつかさどる神経を言います。
歯の神経は歯の中だけにあるのではなく、1本の糸のように脳まで繋がっているのです。
例えば指に何かが触れた場合、目隠しをされていても触ったことに脳で気が付くことができますよね。
つまりそれは指の神経と脳が繋がっているということです。歯がしみるのは歯だけで感じてるのではなく脳で「しみる」という感覚を感じているのです。
虫歯が深く、歯髄まで達していると、後々神経が死んで細菌が奥深くに入る混んでしまったりして痛みが強く出ることが多いので、歯の中の神経を取ってしまう必要が出てきます。神経をとると、しみるという感覚はなくなりますが、神経を取ったことによる炎症が、歯の周囲の組織に広がるり噛むと痛くなるということ場合があります。
歯がしみるというのは歯の神経からくる感覚です。
噛むと痛いというのは歯の周りの組織からくる感覚です。
歯の神経を取ると一時的に痛みが強く出ることがありますが、通常は時間とともに収まっていきます。
神経を取った歯で、神経をとった部分に感染が起きると、膿が歯根の先にたまることがあります。
このような場合には噛むと強い痛みを感じる場合があります。
もちろん咬み合わせが原因で噛むと痛いという症状が起こる場合はあります。
歯の神経を取った後も歯が痛い場合には、我慢せずにまずはご相談下さい。
歯の根管に残った神経の残骸がある場合には内部で細菌感染を起こしていることもあります。